DNAにぞくぞくする

DNAの基礎の基礎は、豆腐ドーナツに豆腐ドーナツとポンデリングの合いの子ポンデドーナツをくっつけ、さらにポンデリングのぽっこりのピラミッドをくっつけた"ヌクレオチド分子"。
これを二つ、ポンデドーナツとポンデドーナツが向かい合うように並べる。おんなじように組み合わせたペアを6分ぶんぐらい反時計回りに回して上にのせる。ずれないように端を留めながらどんどんのせていけば、"DNAの二重らせん"だ。直径を2とすれば高さは3.4になる。たぶんドーナツにしてはぺったんこ。うんと積み上げてどうかすると紐のように見えるまで高くしよう。少しスモールビームを照射して直径が20cmになるようにした。
これを大きめのビーチボール8つを組み合わせた"ヒストン"という糸巻きに糸巻きの要領で2回ばかり巻きつける。また少し先に糸巻きをおいて、くるくる。巻いたやつを"ヌクレオソーム"という。これの直径が110cm。
さて、少し大変だが、この大玉ころがしの玉が次々につながった様なやつをしっかりとコイル状に巻く。コイルの直径は3mくらい、"クロマチン繊維"という。ドーナツからすれば、巻いて、糸巻きに巻いて、さらに巻いて、三重巻きだ。
さて、さらに大変だが、10階建てのビルの高さ、つまり30mくらいの幅で、作りたての素麺が垂らしてある要領でくねくねとこのコイルをたたむ。一本だけ素麺をつくるということもまず無さそうではあるけども。それはよいとして、沢山垂れたループがマーガレットの花びら状になるようにさらっと置いてみよう。どんどん同じように円く重ねてみる。あの三重巻きのやつが、うねうねと放射状になっている。どんどん巻き重ねて、東京タワーくらいになったら、染色体と呼んで差し支えない。*1もっときばって雲に届くくらいまでやっても大丈夫だ。というと、2kmである。
この、巻きに巻いたのが46個、私の皮フの細胞の核の中に入っているというのである。そして、私は数テラ個の細胞でできているというのである。*2