Lojbanって何だろう?.i la lojban. mo : 意味

| 目次 |

意味

Lojban は正書法、音韻、形態、文法においてあいまいさのないようにデザインされています.しかし、意味の扱いにおいては自然言語と同等に人間の思考をのせられるものでなければなりません.個人個人がそれぞれ自身の経験にもとづいて別々の「意味」を各言葉に関連付けています.ですから意味的な曖昧さ(言葉がある文脈の中におかれた時に生じる意味のぶれに含まれるあいまいさ)を完全になくしてしまうことは不可能です.
それよりも Lojban は、意味論を可能なかぎりシステマティックにするのはもちろん、その他の領域で乱雑さや複雑さをとりのぞいてしまうことで意味的曖昧さを最小限にしようとしています.

brivla

他の多くの言語と違い、brivla には唯一つの意味しかありません.たとえどれだけ狭く、あるいは広い範囲の下位概念を含んでいようと、です.gismu はより一般的な意味をもつ傾向にあり、lujvo はより具体的である傾向にあります; gismu を組み合わせて lujvo にすることで好きなだけ具体的にも抽象的にも表現できるのです.fu'ivla はごく狭い一つの意味を持ちます.

brivla の意味上の定義は brivla の「述語」としての性格と深く結びついています.このことについては後の文法のセクションでまた取り上げます.短く言えば、brivla は一群の関連しつつも別々の概念(sumti と呼ばれます)の間に一定の関係を定義する役割をもっています.

brivla は名詞、動詞、形容詞、副詞のどれでもありません; しかしそれぞれの性質を少しずつ持っています.These different aspects are brought out in the way the brivlais used in the grammar, but the different grammatical environments do not change the meaning of the brivla.


brivla には制限はありません; 必要に応じて新しい lujvofu'ivla を作ることができます.いずれそういった新語は収集・分析され、正式な辞書に加えられます.既に gismu については、全て定義と place structure が定められています.lujvo の place structure はそれを構成する gismuから慣習(便利ですが絶対というわけではありません)にしたがって推測することができます.fu'ivla はたいていが具体的な用語であり、シンプルでわかりやすい place structure をもっています.place structure が分からなかったり、混乱したりするなら、聞き手から質問するとよいでしょう.

tanru

Lojban の意味構造は tanru に具現されています.tanru の意味には少しあいまいさがあります.例えば、skami pilno の意味は「ユーザーである計算機」の場合も、「計算機のユーザー」の場合も考えられます.修飾する要素と被修飾要素との関係には様々なものがあります.このような場合、tanru の中に cmavo を使うことで文法的なあいまいさを回避します.語のくくり方を指定する時などもそうです: pretty little girls school ({pretty {little {girls school}}}, {{pretty little} {girls school}}, {{pretty {little girls}} school}など).
使うときには tanru を一般的にも具体的にも好きなようにつくることができます.tanru の意味はたいてい直観的にわかるものです; tanru は常に単語のペアが続いたものと解釈されます.二項の比喩関係です.その場合は最初の項が二番目の項を修飾します.項としては brivlaや数字のような cmavoであったり、短い tanruであったりします.

言外の意味と表明

現在、Lojban による文の言外の意味といったものは比較的定まっていない状態です.というのは、単語には含まれず、人々がそれらと結びつけて考える意味です.もっと長い文章についても同じです.Lojban にはまだ「雰囲気」や「口調」、「フォーマル」や「インフォーマル」な文体といったものはありません.
言語自体が論理指向なので、ある表現によってどのような表明がされているか、真か偽かということは特に重要な扱いをうけます.Lojban には特別な構造がいくつか定義され、それらは表明していると言われ、またそうした表現は真偽値を持ちます.他の構造によってこれらの真偽値が変更されたり、また別の構造は真偽値と関係なく使われたりします.
| 目次 |