死の機能

Can We Live to Be 1,000?
http://www.wired.com/wired/archive/13.02/view.html?pg=3
bbb: id:umedamochio:20050128:p5

なぜ生物が死ぬのか、という問いにはいくつか答え方があって、仕組みを説明するもの、外のシステムとの関係を説明することで意味・機能を答えるもの、がありえる。内的な要因と外的な要因といってもいい。この記事でAubrey de Greyは、老化の仕組みがいまや明らかになりつつある、そしてそれに対処する若返りの術も見えかけてきている、と言っている。それは内的な要因の対処にはなるが、外的な要因は残るのじゃないだろうか。
私が考えている外的な要因と言うのは、大体の生き物は定まった寿命で死ぬようになっているのだから、この地球環境には、そうして死ぬ戦略が有利なような要因があるに違いない、といった大雑把なものだ。そこをクリアしなければ長生きできるようになったとて、結局長生きできないのではないか。
もちろん問題がでてくればまた解決すればいいのだけど。
しかしながら、人間はそこをすでにクリアしているのかもしれない。死ぬことで新たなジーンに位置をゆずっているのだとして。人間は伝播し変化するミームのおかげで、ジーンの世代交代をしなくてもよいのだとも考えられる。(問題がでてくればまた解決すればいい、のだ。)でも、考える、というのは結構無意識的なことで、脳に回路がハードワイヤーされているのだとしたら、次々に新たなミームプロセッサーを導入しないといけないよなぁ。結局どうなんだ。
それから、計算機上のコピーになるのも捨てがたい。