外国人に日本語を教える本

外国人に日本語を教える本

外国人に日本語を教える本

bbb: 無謀にも私に日本語を教えてくれといってくれた人がいるので、無謀にも手助けしようと、読んだ
前半の内容が、旅行用の会話を覚えたいアメリカ人に二週間で日本語を教える場合に限定されてる。コミュニケーションに主眼をおく場合は、日本語と言うよりも日本的コードによるコミュニケーションをも教える必要がある、ということのようだ。後半はプロの日本語教師になるには、という内容。
私の場合、やり取りの手段はほとんどメールになりそうでもあり、相手はホームステイしてるという設定の前半は飛ばし飛ばしで一時間くらいで読んでしまった。後半のコースデザイン法のまとめをメモってこの本はおしまいにしよう。二十年後の今、日本語教育法はどうなってるのだろう。

コースデザイン法のまとめ
1.ニーズ・アナリシス

  1. 学習者の背景調査(個人記録、言語学習暦、日本語の習得度、使える機材、日本語の必要状況、専攻分野・興味をもつ分野)
  2. 学習者に対する周囲の人のニーズ・アナリシス
  3. 学習者に接する日本人に対するニーズ・アナリシス

(これによって学習者の学習目的の把握をし、教える範囲=ターゲット・ランゲージを決める)

  1. 日本人のターゲット・ランゲージ使用実態調査(記録をとり、教材につかう)
  2. 外国人のターゲット・ランゲージ使用実態調査(これまでのコースデザインへのフィードバックに)

2. シラバス・デザイン(学習項目をすべてリストアップする)

    • グラマティカル・シラバス(文法中心にしっかり教える)
    • シチュエーショナル・シラバス(状況ごとのフレーズを教える)
    • ファンクショナル・シラバス(ある状況のなかでどういう機能を果たす文か、という観点から)

3. カリキュラム・デザイン

  1. シラバスの限定
  2. シラバスの順序付け
  3. 教育日程の決定
  4. 教材の選択・作成・決定
  5. 教授法の決定(聴解法・翻訳法・直接法=日本語のみ・オーディオ・リンガル法=パターン反復・問答法など)