エルフギフト〈下〉裏切りの剣 (ポプラ・ウイング・ブックス)

エルフギフト〈下〉裏切りの剣 (ポプラ・ウイング・ブックス)

エルフギフト〈下〉裏切りの剣 (ポプラ・ウイング・ブックス)

bbb: 上巻のつづき
キリスト教とゲルマンの神々のたたかい、神の目と人の目をもつエルフギフト、キリストのそれを思わせるエルフギフトの運命。
エルフギフトは神の目をもつゆえに、目の前の一人の子の命も他の幾千という生まれては消える命とかわるところはないことが見えてしまうし、人の目をもって見れば、やはり憐れみを覚えることになる。彼はどちらを選ぶでもなく、その時々で神になり人になりしているが、難しい問題だ。客観と主観とも言えるのか、永久に平行線をたどりかねない。どこかには双方を昇華した答があるのだろうか。