「こころ」の本質とは何か (ちくま新書)
- 作者: 滝川一廣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/07/06
- メディア: 新書
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ref: 認識と言語の理論〈第1部〉 :
世界を共同的に認識することと言語発達との表裏一体の関係(p155)
統合失調症・自閉症・不登校・発達遅延などをみていく中でこころと共同性を論じる
人間の発達を、認識の発達と関係の発達にわけ、上記の「異常」「障害」を統一的にとらえている。統合失調症も自閉症も、他者との関係(の発達)が希薄なのだ。そして、世界の認識の発達に遅れがないものをアスペルガーとする。
また、「遅れ」の中にも、発達度合いのばらつきで説明される、「正常発達」と、なんらかの病理のために遅らされている「病理群」とがある。
なかなかの書だと思う。