Jon Udell: Attention economics

アテンション・エコノミクス

  • "continuous partial attention" 恒常的関心分散症候群*1のちょっぴり皮肉な例
    • ニューヨーク・タイムズ誌に載った記事 Meet the Life Hackers は多くの話題にのぼっただろうと思われるかもしれない
      • 主流メディアに "continuous partial attention" という Linda Stone のキャッチーな一句や Danny O'Brien の講演 "できるギークの仕事の仕方" や Merlin Mann の 43 Folders が取り上げられたのだから
    • だが、ウェブログ界ではそこまで熱心な反応はなかった、というのも、「読んでしまおうとするんだけど、割り込みが入りっぱなしで…」
    • こうした恒常的関心分散症候群には、ジェネレーションX・Y・Z^2のいずれも適応してしまったと言われる
    • が、僕もNYT誌の Clive Thompson もそれは違うと思っている
  • AttentionTrust を取り上げた GillmorGang のエピソード
    • そのエピソードで僕はこう論じた: 私たちのアテンションを要求するものは多くある.私たちはこれらをきっちり管理したいのだ.
    • だが、これまでの技術は期待に応えてくれていない
      • バイスはオンかオフ.チャンネルは開いているか閉じているか.その間の中間の状態が実現されてもいいはずだ
    • かしこい計算機システムが必要だ.
    • だが、テクノロジーだけでは問題は解決できない.賢い社会システムと連携しなければいけない
      • AttentionTrustはアテンションに値段をつける道を模索しているが、経済的なインセンティブが大きな役割を果たすかもしれない
  • 43Folders などのサイトにはあなたの相手のアテンションという資源を有効に使う方法が書かれている
    • たとえば、メールの題名はわかりやすいものにすること、のような昔からある常識の一つとか
  • 自分を大事にすること enlightened self-interest と、経済的利得をダイレクトに結びつけることが、ソーシャル・ソフトウェア(昔のグループウェアだ)には欠けている
    • ソーシャルネットワーク・アナリストの Valdis Krebs と Gerry Falkowski へのインタビューから、経済に関わる部分を抜き出してみる
      • ソーシャルネットワークの分析から、たくさんの人とリンクしている人間の方が価値が高いとわかることがある(そして実際の給料表では下だったりする).これは評価基準になりつつある?
        • VK: Yes. 銀行で仕事をした時、彼らは契約を成立さえるのに誰が一番大事な役割を果たしたかを考慮にいれることにした.IBM関係の役員たちは、「このデータがほんとなら、実際の価値以上にのし上がったのには払わないぞ」と言ってた
      • 逆向きもある?
        • VK: リソース・アクションに及ぶ可能性のある仕事はやらないんだ
      • リソース・アクション?
  • 関心分散を引き起こすような習慣は、現在のところ、相手にとってのコストだ.次には、自分にとってもコストと化すことになるのだろうか?
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attention のよい訳語がみつからない.注意、注目、意識、関心、フォーカス、視線.「共同注意」は違和感無いのだが.