キャラクター・コミュニケーション入門 (角川oneテーマ21)
キャラクター・コミュニケーション入門 (角川oneテーマ21)
- 作者: 秋山孝
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/05
- メディア: 新書
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裏表紙には「知っておきたいキャラクターの知識と姿勢と方法論」なんて書かれていて、ハウツー本のようなイメージを持ってしまう。が、実際に読むとキャラクターだけにとどまらず、特許・著作権のことに触れたりもしていて、また、深く、自分を表現するということについて考えさせられるところが多かった。
私はキャラクターが特に好きではない。だいたい日本のはカワイすぎる。プーも近頃プーさんなんつって、はちみつ大好きおばかグマて感じでキャラクター化されているのは大嫌いだ。プーにはティガーの何ものも介しないほがらかさとイーヨーの陰翳深いところが両方あるのだと思う。
図像の持つ力について。たしかに感情やクオリアを的確に伝えるのは言葉より図像の方がいい線をいく。(いや、図像だから絶対にいいわけじゃなくて、表現する人と解釈する人とに依っていて、言葉の方がいいことも悪いこともあるだろう。)異言語間コミュニケーションには、洗練されたビジュアル言語を開発するのがよいのかもしれない。
内容とさほど関係ないが。ちまちまとその場その場で適応化していては最良のデザインにはたどりつけないこともある。あまりユーザーの声に耳を傾けすぎるのもいかんのかもしれんと思った。
顔文字についての記述がない。顔文字は、「キャラクター・コミュニケーション」そのまんまだ。これまで全然知らなかったが、hmvでo-zoneのマイアヒのフラッシュが外の世界にまで浸出してるのに出会って、とても驚いた。
1,2時間で読了してしまう分量と読みやすさだけど、もう一度読むと思う。随所の哲学的な部分を自分のものにしたい。