「わかる」とは何か (岩波新書)

「わかる」とは何か (岩波新書)

「わかる」とは何か (岩波新書)

bbb: めについた
ref: 「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用 p36 p128
科学のものの考え方において、わかるとは、説明するとは何かを考える本。
読み終わってぱらぱらめくって目に付いた点: (たぶん自分が普段から考えてて、共感できる・関連がつけられるところしか抜書きしないんだろうな。)
メタファーによるラベル付けの問題: 言葉は切ってしまう。ほんとはなめらかなのに。 p14
因果関係と共起の相関性 p35
アナリシスからシンセシスへ: 分析と合成 〜 科学と技術: 価値がくっついてくる p154
アジア的転回: 西洋思想は人間・自己が中心にある。21世紀にはすべてが同列であるというアジアの思想をもとに、人間が地球上の他の生物、また無生物と適切な形で共存してくという覚悟をしなければいけない。p178-
アーラヤ識: 「仏教の哲学思想でいう八識のうちの意識、無意識のさらに一段底に位置づけられるもの」p181
アジア的転回は、著者氏が総長だった京都大学の理念にもあらわれている。

ところが、「人類社会」という言葉は、これを使う委員も少なくはなかったが、強い反対があった。地球上には、人類だけではなく、動植物が生きており、人類だけを考えるのはいうなれば人間のおごりであるとされるのである。さらに、資源の枯渇、土壌汚染や地球温暖化、森林の減少、河川の氾濫などを考えれば、無生物までが視野に登場することになる。かくて、「人類社会」は「地球社会」とするのがよいということになった。

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科学が専門化・タコツボ化しているのは、紙のような二次元媒体上に二軸方向を使って書き下しているからではないかと思った。