WorldChanging: Another World Is Here: One Laptop Per Child - a Preview of the Hundred Dollar Laptop

ニコラス・ネグロポンテのプロジェクト、100ドル以下のラップトップを全ての子供に

  • Pop!Tech会議を抜け出したらニコラス・ネグロポンテに出会って、100ドルラップトップのデモを見ないかと誘われた
    • 実際に動くプロトタイプではなかったが、大きな収穫だった
  • プロジェクト名
    • OLPC - One Laptop Per Childになった
    • プロジェクトの精神をよく表している; 低価格、というのではなく、世界中の生徒にツールを
  • マシン
    • プロトタイプは11月16日のWSISを目処に製作中
    • 見たのは厚紙で作られた模型
      • 大きさ: 大きなペーパーバックほど
      • 周囲にゴムのパッキング - 支えにもなる
      • キーボードは取り外し可能、おそらくは蝶番式で繰り出せる
      • 形は三つのモードがある
        • ラップトップ・モード: スクリーンを上に、キーボードは下、ハンドルは後ろで支える
        • ブック・モード: スクリーンを前に、キーボードを後ろに。左手でもちやすいようくぼみが付けてある。「アコーディオン・スタイル」で後ろのキーボードを操作してページをスクロール。
        • ゲーム・モード: スクリーンを前、キーボードを後ろ、大きいPSPといった感じで横向きに持つ。十字キーに囲まれたトラックボールがスクリーンの両側に、後ろのキーを追加のボタンとして使える。
    • ハードウェア面
      • ハンドルとちょうつがい
        • ハンドルはゴムのパッキングか後ろのくぼみで代用; 強さを考えて
        • 現在のところ、340度回せるちょうつがいが付いているが、価格が高くつきすぎる
      • キーボード
        • 取り外し可能なのは、地域によって別のキーボードが必要だからだろう
      • ディスプレイ; 話が集中した
        • 一番高い部品
        • e-Ink ディスプレイは第二世代のマシンにはつくだろう
          • e-Inkはコントラストがくっきりしている
          • 電源を切っても画面はそのまま; 変化しないときは電力をとても低く抑えられる
        • 初代は液晶ディスプレイになる
          • 通常の透過型(電力を食う)は使わない
          • 三色のピクセルレンチキュラー・スクリーンを使ったもの; モノクロにもなり、反射型モードにもなる
          • シャープさには薄れるが、コストはかなり安く付くはず
      • 100:1 のクランク比で
        • 一分間クランクを手で回したら、100分間ラップトップを使えるくらいの消費電力におさえる
      • 冷却ファンはない; プロセッサは遅いし、ディスク・ドライブもないので
      • メッシュ・ワイヤレス・ネットワークのサポートの点で少し不満
        • 無線が1つしかない; 2つあればメッシュ・ネットワークを作りやすい
    • ソフトウェア面
    • ローカライゼーション
      • ソフト面は視野に入っている
      • ハード面は「オプショナル」
        • 量産できなければ価格は落ちない
    • 市販はされない
      • 生徒向けに、教科書や制服と同じようなルートで配布される
      • 学校の持ち物ではなく、子供一人一人の所有になる
    • マーケットに与える影響の問題
      • 教科書業者、テキスト販売業
    • OLPCプロジェクトをひきいるべきは
      • スタートアップの時期はマイケル・デルと小売業の神様を足して2で割ったような人物が必要だろう
      • 三年たてばコフィ・アナンとシーモア・パパートを足して2で割ったような人か
      • チームを三つに分ける
        • OLPCハード(シリコン・バレーかアジアに拠点)
        • OLPCソフト(メディア・ラボで)
        • OLPCインターナショナル(ニューヨークかジュネーヴなどの国際拠点)
    • 政治の問題
    • 教室でどう使われるか
      • ネグロポンテは、シーモア・パパートの言うように、子供がテクノロジーに親しみ、お互いに教えあい、自分で発見できるようにする環境を整えるべきだと考える
      • トロイの木馬戦略; 普通のe-bookとして売り込む。フレキシブルでネットに接続されたプログラミング・ツールを与えられた生徒が何をするか。
  • 感想と展望
    • マシンのハード面、ソフト面は問題ないだろう
    • その先の問題; マーケティング、流通、メンテナンスの問題、ネットへの接続、教室でどう使うか
      • 同行した Colin Maclay とこうした問題について提案・アドバイスをまとめようとしているところ
    • One Laptop Per Child は成功すれば世界を根本的に変えるだろう; 学び方、コミュニケーション、インタラクション