How Apple Does It
アップル流(アジア版2005年11月14日号p32)
- 見逃しがちだが、アップルはおかしな会社である
- スティーブ・ジョブズに聞く
- コンセプト・カーのたとえ話 the Parable of the Concept Car
- モーターショーでコンセプト・カーを見てクールだと感心していたら、4年後にはダサいものが生産されてマーケットに出てくる
- デザイナーのところから技術者へ、さらに組み立て屋のところへ流れていく過程で「それは無理だ」ということになってどんどんダサくなっていくのだ
- 1997年にジョブズがデザイナーの Jonathan Ive と iMac を作ろうとしたときも同じだった
- エンジニアは無理な理由を38上げてきたが、ジョブズは「僕達はこれをやるんだ、何故かって、それは僕がCEOで、そのCEOがこれはやれることだと思ってるからだ」と言ってやらせた
- このストーリーの二つのレッスン: コラボレーションとコントロール
- 1: コラボレーションについて
- アップルの社員がよく言う言葉: 「ディープなコラボレーション」「多家受粉」「同時的エンジニアリング」
- デザイナー→エンジニア→製造というように流れ作業ではものは作られないということ
- デザインとハードウェア、ソフトウェアは並行してお互いに干渉しながら製品を創り上げる
- ミーティング時間は長い; Ive 「複雑なことにチャレンジする時には、もっとコラボレーションを、統合されたやり方でものを作らないといけない」
- アップルの社員は皆にている; 自分が選ばれた者たちの一人で、ここで働いてないやつは皆損をしていると考えている
- 2: コントロールについて
- ジョブズのすごいところは、自分が大事だと思うことについては、嫌な奴にも喜んでなる用意があること; 彼はエンジニアでもプログラマでもなく、MBAも、学士ももっていない
- ジョブズは自分のつくるもの全体をコントロールしたいのだ; ハードウェアが自分の知らない、首にもできない人間につくられているのは我慢できない
- 一つ一つのアイテムがお互いに通信するようなネットワーク化された世界では通信の両サイドを自分でデザインした方がうまくいく
- ビジネス的には別のやり方もある; マイクロソフトはOSに集中して、他の事は他にまかせた: マーケットを一飲み、大もうけの中の大もうけ
- アップルはモラル上、技術上、美学上は勝ったかもしれないが、ビジネス的にはちょびっとばかり、してやられている
- 彼は負けるつもりでいる; それが勝利への道かもしれない
- 全体のコントロールに加えて、もう一つのコントロールの意味
- 革新的なものは、独りでには生まれない; 彼のように、今夜はディナーに行く代わりに会社で違った発想をするんだぞ、と肩をたたく誰かが必要なのだ
- 実際、iMac が出た後、辞めていく人も出た; 残った人もいる : アップルのやり方が腑に落ちた人は残り、わからない人は出て行く
- ジョブズがヘッジファンドか軍隊の一小隊でも指揮しているなら、まだわかる話かもしれない; にもかかわらず、このアップルのやり方から iPod のようなものが生まれている
- ビデオのマーケットは大きい; ポータブル・ビデオのマーケットは存在すらしない、何が起こるかはジョブズにもわからない
- だが私たちは喜んでついていくだろうし、誰が先頭に立っているかもわかっている
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例えばそれぞれのカーストで成り立っているアリのコロニーみたいなものか