「ロバート、やつらはお前をとって食えやしないさ !」 私のサバイバル十六ヶ条

原題: "Robert, they can’t eat you!" My rules for survival.
via: idea * idea

[snip: この記事を書くに至るまで。どんな人生だったか、きっかけ。]

最後に

本当に独創的なアイデアはめったにないと随所に書かれている。ここに挙げた指針については特にそうだろう。私の16の指針のうち一つでも新しいものがあろうとは思いもよらない。
私のやったと言えるのは、ただこれらのアイデアを集め、これまでの人生で実践してきたことだ。ここに挙げた事柄は身をもって(たいていの場合は)正しいと誓うことができる。
この十六ヶ条はビジネスに従事する人に向けてまとめられたものだが、どんな道を追う人のためにもなるという声をいただいている。

私は以下の16の指針にしたがって生きようと努めている

  1. 自分の安全地帯から離れ、近寄らないこと。安全地帯・なわばりの中にいるかぎりは、大したことは起こらない。「危険をたしかめないと」と人は言う。私はただこう答える: 「安全にかまけるのは死人にまかしておけ」
  2. ネバー・ギブアップ。一番初めは何事もうまくいかないものだ。今やっていることが思わしくないように見えても、絶対に成功しないということにはならない。ただ今のやり方ではうまくいかないかもしれない、というだけに過ぎない。もしそんなに簡単なことなら誰もが既にやっているはずで、あなたにはチャンスは残されていないだろう。
  3. あきらめようと思ったときは、自分で思うより成功に近いところにいる。私には愛してやまない中国のことわざがある。これは本当に真理をついていると思う: 「成功する直前に、放棄への誘惑が最も強くなる」
  4. 心配事があるなら、最悪の事態も受け入れる心がまえをするだけでなく、どれぐらい最悪なのか定量化するようにすること。最悪の結末も「言語化されていない結末」のもやもやほど最悪であることは滅多にない。衣食にあえぎながらパーソンズテクノロジーを軌道に乗せようとしていた時分、父が若い私に言ったものだ: 「まあまあロバート、うまく行かなかったとしても、お前をとって食えやしないさ」
  5. そうなってほしい事柄に注意を集中すること。昔からいうように、「あなたは自分が思い描いた人間以上にも以下にもならない」
  6. 一日ずつ生きること。どんなに難しい状況に陥っていても、あまり遠くまで未来に目を向けず、現在に集中していれば何とかやりおおせることが出来るものだ。一日ずつであれば、どんなことでもやり通せるのだ。
  7. 常に前に進むこと。投資するのをやめないこと。改善するのをやめないこと。新しいことをやるのをやめないこと。組織をよくするのを止めた途端、組織は死にはじめる。毎日、小さなことでもよいから昨日よりもよくなることを目標にしよう。日本でいうカイゼンの概念を思い出そう。毎日の改善がいずれ大きなアドバンテージにつながるのだ。
  8. 決断は早く。南北戦争の際、北部の将軍だったウィリアム・T・シャーマンが述べたことを思い出そう: 「今日めちゃくちゃに実行された良い計画は、明日実行される完璧な計画よりはるかに勝る」
  9. 重要なことは計測してみよ。これが正しいことは誓ってもいい。計測され観察された物事は、必ず改善する。
  10. 管理されないものは、すべからく腐敗する。まだ分かっていない問題点を探し出すには少し時間をとって、しばらく目を向けていなかったところをじっくり観察してみよう。問題が見つかることを私が保証しよう。
  11. 競争相手に注意を払え、だが自分がやっていることにはさらに注意を払え。競争相手をみる時には、遠目には何でも完璧に見えることを覚えておこう。地球でさえ、充分離れれば平和なところに見えるのだ。
  12. 自分の言い分は守ること。私たちの法治社会では、そして学校の運動場においてでさえも、違法でない限り、どんなことでもやってよい権利があらゆる人に同等にあるのだ。
  13. 人生は公平なものだと思ってはいけない。人生は不公平だ。チャンスは自分で作るもの。あなたにとってコウヘイと言えば誰か人の名前という以外に意味がないくらいなら、人生は上々だろう。
  14. 自分にしか解けない問題を解くこと。オリジナルな解決法を編み出すうちに、他と張りあえるキレが身についてくる。ソニー創業者の一人、井深大が言当て妙な言葉を残している: 「人まねをしていては技術でもビジネスでも何事においても成功は見込めない」 アジアに残る格言の中にも私がいつも思い出すものがある: 「賢いものは自分の考えを明かさない」
  15. 事態を深刻に考えすぎないこと。気持ちを軽く持とう。多くの場合、私たちが成し遂げることの半分以上はラッキーだったからだ。自分でそう思いたいほど全てを掌握しているわけではない。
  16. 微笑む理由はいつも何かしらある。見つけよ。何といっても、生きているだけで相当ラッキーなのだ。人生は短い。私の弟の言うことには年々深くうなずくようになっている。彼はいつも私に言う: 「楽しく生きた分だけ長く生きるんだ」(めちゃくちゃな訳だ! 「僕らはこの世で長く生きる定めじゃない; だから/そうじゃなく楽しく生きるんだ」)

copyright 2005 by Bob Parsons. All rights reserved.

超訳できない。他にも訳してるひとがいたのだが失えてしまった。